関連カテゴリ: 記事, パラトラトーク2025 — 公開: 2025年6月19日 at 7:43 PM — 更新: 2025年7月3日 at 5:12 AM

See You in Brisbane!へールト・スキパー選手から金メダルのギフト。中村咲良さん「今度は私がメダルをかけてあげたい」

知り・知らせるポイントを100文字で

今年も開催された横浜パラトライアスロン応援プロジェクトに参加した、中村咲良さんの初取材を掲載しました。

「2025ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会」が5月17日と18日の2日間、横浜市の山下公園で開かれた。自身もパラトライアスロンでパラリンピック出場を目指す選手であり、今回、子どもカメラマンとして参加した10歳の中村咲良さんが当日の感想を寄せた。

へールト・スキパー(オランダ)のバイクパート。競技中のアスリートと競技後の気さくで優しい人柄に触れることができた! 写真・PARAPHOTO/秋冨哲生

「私は車いすでトライアスロンの経験があり、今大会の観戦をとても楽しみにしていた。横浜では間近で世界中のトップトライアスリートが見られるからだ。大雨の中、スイム、バイク、ランを次々にこなす選手たちを見て、鳥肌が立つほど感動した。特に私のあこがれのローレン・パーカー選手のバイクの速さにおどろいた」

中村さんの目標は「ローレン・パーカー選手にインタビューすること。しかし、試合後に選手をみつけることはできなかった。来年にリベンジしたい! 写真・PARAPHOTO/秋冨哲生

取材後のサプライズ!

「大会が終わっても興奮している私に、さらにサプライズが起きた。なんと、男子PTWC(車いす)で金メダリストのヘールト・スキパー選手から、金メダルをもらったのだ。
私たちは、2032年のブリスベン(オーストラリア)でのパラリンピックで選手同士で会う約束をして別れた。See You in Brisbane. 」

 

トップパラアスリートの熱戦を間近で観戦!写真・本人提供

金メダリストから直接メダルを貰うという貴重な体験をした中村さん。メダルは自宅の勉強机に大切にしまっているという。改めて編集部が喜びの声を聞いた。

ー スキパー選手にもらった金メダルの感想はどうですか。

「金メダルがこんなにずっしり重いとは思わなかったです。ピカピカと光っていて1位のメダルが金メダルになっている意味がわかったような気がします。いつか自分もメダルをもらえるような選手になりたいです。そして、初めてもらったメダルをスキパー選手の首にかけてあげたいです」

ー ブリスベンパラリンピックに向けて、どんなことを頑張りたいですか。

「水泳が少し自信がないので、泳ぎ方をしっかり学んで体力作りをしっかりしたいです。ランやバイクのタイムを縮めるために腕の力もつけたいです」

7年後の大舞台に向けてトレーニングを積んでいるという中村さん。いつか自分でつかんだメダルをスキパー選手にかけたいーー。少女の夢がいま動き出した。

左から二番目が中村さん。写真・本人提供

 (編集・丸山裕理)

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