
「2025ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会」が5月17日と18日の2日間、横浜市の山下公園で開かれた。自身もパラトライアスロンでパラリンピック出場を目指す選手であり、今回、子どもカメラマンとして参加した10歳の中村咲良さんが当日の感想を寄せた。

「私は車いすでトライアスロンの経験があり、今大会の観戦をとても楽しみにしていた。横浜では間近で世界中のトップトライアスリートが見られるからだ。大雨の中、スイム、バイク、ランを次々にこなす選手たちを見て、鳥肌が立つほど感動した。特に私のあこがれのローレン・パーカー選手のバイクの速さにおどろいた」

取材後のサプライズ!
「大会が終わっても興奮している私に、さらにサプライズが起きた。なんと、男子PTWC(車いす)で金メダリストのヘールト・スキパー選手から、金メダルをもらったのだ。
私たちは、2032年のブリスベン(オーストラリア)でのパラリンピックで選手同士で会う約束をして別れた。See You in Brisbane. 」

金メダリストから直接メダルを貰うという貴重な体験をした中村さん。メダルは自宅の勉強机に大切にしまっているという。改めて編集部が喜びの声を聞いた。
ー スキパー選手にもらった金メダルの感想はどうですか。
「金メダルがこんなにずっしり重いとは思わなかったです。ピカピカと光っていて1位のメダルが金メダルになっている意味がわかったような気がします。いつか自分もメダルをもらえるような選手になりたいです。そして、初めてもらったメダルをスキパー選手の首にかけてあげたいです」
ー ブリスベンパラリンピックに向けて、どんなことを頑張りたいですか。
「水泳が少し自信がないので、泳ぎ方をしっかり学んで体力作りをしっかりしたいです。ランやバイクのタイムを縮めるために腕の力もつけたいです」
7年後の大舞台に向けてトレーニングを積んでいるという中村さん。いつか自分でつかんだメダルをスキパー選手にかけたいーー。少女の夢がいま動き出した。

(編集・丸山裕理)