「2025ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会」が5月17日・18日の2日間にわたって開催され、このうち17日に行われたパラエリートの部を「パラフォト子どもカメラマン」チームで観戦した。参加した川瀬のぞみさん(横浜市在住・小学5年生)は選手との交流を楽しむとともに、参加者で同い年の小学生との出会いが宝物になった。

「朝から雨が降る中、わたしは、2025年横浜パラトライアスロンの取材に行ってきました。雨が強くなる時間帯もありましたが、たくさんの選手が、それぞれの力を出しきってゴールを目指す姿は、本当に感動しました」。

のぞみさんがレース後に話を聞いたのは、パラトライアスロンのリオパラリンピック日本代表で、冬のパラリンピックにも4度出場している「二刀流」の佐藤圭一選手(上肢障害クラス)。
「雨の中でも、ひときわ明るい笑顔で、わたしの目をひいたのが、佐藤圭一選手でした。インタビューをすると、まるで太陽のような笑顔で答えてくれました。
雨なんて全く気にしていない様子で、力強く話す佐藤選手の目は、キラキラと輝いていました。」
「佐藤選手は、ハンディキャップがあっても、雨の中でもそれを感じさせないくらい、前向きにトライアスロンに取り組んでいます。わたしは、佐藤選手の笑顔と、最後まであきらめない強い気持ちに、胸が熱くなりました。どんな状況でも笑顔を忘れずに、色々なことに挑戦してみたいと思いました。」
この日は朝から雨が強かった横浜。観戦するにもハードな環境だったが、佐藤選手との時間が和らげてくれたようだ。

また、今回の取材プロジェクトで大きな出会いがあった。同じ小学5年生で車いすユーザーの、中村咲良さんだ。
咲良さんはパラリンピックに3回出場しているパラトライアスロンの木村潤平選手(車いすクラス)から指導を仰いでおり、2032年のブリスベンパラリンピックの出場を目指す「パラリンピアンの卵」だ。
のそみさんは取材後、咲良さんにエールを寄せた。
「横浜パラトライアスロンの取材で出会った、同じ小学5年生のさくらさん。車いすでも夢に向かって頑張っている姿に、わたしは感動しました。いつかパラトライアスロン大会に出場したときに取材したいです!
さくらさんの頑張りを、これからもずっと応援し、見守っていきたいです。」
(編集・久下真以子)